街外れにある小さな飛行場に新しい朝が来た。
早朝のベッドの上でふっと目が覚めるとすぐそばでお前の寝息が聞こえる。

1万メートルもの深海でお前が思いだしたこと。
それを俺はしばらくこの胸に仕舞っておくことにする。

それにしても夕べは飲みすぎたな。それだけお前の心の傷は深いのだろうか。
嗚咽を漏らすお前を俺はただ抱きしめることしかできなかった。
10年近くそばにいたのに知らないことばかりだったな。




朝倉 淳さんは、「早朝のベッド」で登場人物が「抱きしめる」、「傷」という単語を使ったお話を考えて下さい。

・・という淳さんへのお題をお借りして久しぶりにBLっぽいやつを書いてみました