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2015年04月
ここにドクロストーンがあるはずなんだけど
ゴッホのひまわりがありますよ
ちょっと待て!何かを盗もうとしているな
名画で一言で勝負よ
すげぇ言いずらいんだけど
俺はその勝負を受けるとは一言も言っていないんだよね
えーっ!
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本当はカテリーナと結婚するところまで書きたかったのですが書くことが(書きたいことが)多すぎてジュゼッペが再び単身BC島へ帰るところまでになってしまいました
ま、みなさんも結末は先刻ご承知なので(涙)ゆっくり行きます←をい!
なお、2・22の方にもこの続きを書き足しておきましたのでもう一度頭から読みたいと仰る几帳面な方は(こちら)から再読ください。
その際、ちょこっと「目印」をしおり代わりにつけておきましたので目安にしてください。
※4月30日に一部訂正加筆しました<(_ _)>
故郷未だ忘れがたく~ジュゼッペ浅倉物語 2のつづき
by があわいこ
忘れたはずの男、いや忘れたくても忘れられなかった男がそこにいた。
「俺のガキはどこだ?」
そう言うと男は玄関に置いてあったサッカーボールを蹴飛ばした。
水仙の花が生けてあった花瓶にボールが当たるとガシャンと音がして花瓶が割れ、玄関が水浸しになった。花瓶の隣りになぜか置いてあった車のホイールも同時に吹き飛んでカランカランと音をたてながら回転した。
「やめて、カルロ・・あの子は譲二の子です」
そう言ったもののカルロの容貌がジュゼッペに生き写しであることをロザンナは目の当たりにしていた。
「ほう、俺の名前まで覚えていてくれたとはな」
ジュゼッペは譲二に似て手先が器用で思いやりのある優しい子に育ってくれた。しかしそれはそう育てたからで遺伝ではない。
鋭いまなざしやニヤリとする口元、すらりと伸びたしなやかな身体つきはジュゼッペそのものといってもよいくらいだった。一目見ただけで血の繋がった親子とわかる。
譲二はよく「親子というものはどこかが似るもの」と言っていたがこうまでそっくりだとは。
ロザンナは生まれて初めて神を呪った。
「主人が・・譲二がもうすぐ帰ってきますから」
「ふん、あんな神父のなりそこないにこんな遠くまで連れ出されるとはな。まったく手間をかけさせやがるぜ。大人しく孤児院にいればいいものをよ。へ、久しぶりにかわいがってやろうじゃないか」
カルロはずかずかと土足で部屋へ上がるとロザンナの腕を掴んで押し倒そうとした。
「ひ、人を呼びますよ!」
「探し出すのに何年かかったと思うんだ!ええっ!?」
ロザンナはとうとう部屋の奥の押入れに身体を押し付けられてしまい、ふすまがカタカタと鳴る。
「許して・・私のお腹には赤ちゃんが・・やっとできたの・・」
大きく見開いたロザンナの灰青色の瞳から涙が溢れていた。
「知るか!ジュゼッペはどこだ?うちの跡取りだ」
「あの子は・・ジュゼッペは・・知らないのよ・・」
カルロはなおも執拗にロザンナに迫ると大きな手で彼女の首をつかんで頬や耳をなめまわすようにキスをしてきた。
「お前はあの子を堕ろそうとしていただろう。俺が助けてやったんだぜ。命の恩人だ。モグリの医者にちょっと口を
「誰だ!?そこで何をしている!」
玄関に譲二が立っていた。
プスンッ!
嫌な音がして譲二がそのまま前のめりになった。
よろけながら2~3歩進んだがダイニングテーブルにさえぎられてそこに突っ伏すように倒れた。
「じょう・・!」
もう一度サイレンサー銃の音がした
「・・じ・・」
ロザンナは倒れた譲二に歩み寄ろうとしたがやはりダイニングテーブルにさえぎられて譲二の反対側にうつ伏せになって倒れた。
二人はテーブルを挟んで向かい合うようにして事切れてしまった。
「バカなやつだ。俺はこう見えても射撃が自慢なんだぜ」
カルロはそう吐き捨てると、あっという間にその場から逃げ去って行ってしまった。
ジュゼッペが無言の二人と対面したのは警察病院の遺体安置室だった。
ゲームセンターにいるところを刑事が見つけて声をかけられたのだ。
司法解剖が終わり、眠るように横たわっている二人を前にしてジュゼッペの思考は完全にマヒしていた。
何も考えられないのだ。
悲しいという感情さえなかった。
もちろん涙も出なかった。
銃で撃たれたというのに安らかな顔をしているのが悔しかった。
そして自分が生きていることがおかしいような気がした。自分も二人と一緒にここに横になっているのが自然なように思ったからだ。
身元の確認が終わって廊下に出ると刑事の中に一人、見た目ですぐにわかる外国人がいた。
「私が来るのがもう少し早ければ・・」などと話しているのが聞こえた。
その男がつかつかとジュゼッペのところに歩み寄ってきたかと思うと早口で話しかけてきた。
それはなんとBC島の訛りだった。
「君がペッピーノだね。やぁ、俺だよ・・と言ってもわからないかなぁ?エンリコさ。エンリコ・ファツィオだよ。孤児院では少しクラスが上だったからなぁ」
ジュゼッペがペッピーノと呼ばれていたのは孤児院にいた時だけだ。
ファツィオはキリリとした眉に空色の瞳が印象的な掘りの深い顔立ちをしていた。その顔に見覚えはなかったが無造作に長く伸ばしたチョコレートブラウンのくせ毛を何となく見たような気がした。
ファツィオに両親はマフィアに殺されたと聞かされたがジュゼッペは実感がわかなかった。
「BC島のマフィアが日本に潜伏しているという情報はつかんでいたのだが、こんなに早くこんなことになるとはな・・」
そのマフィアはとっくに逃げてしまってどこにいるかわからないという。
ファツィオはなおも懐かしいBC島の言葉でジュゼッペに語りかけてきた。
「なぁ、ペッピーノ。自分は報告のために一旦島へ戻るが、君も一緒に来ないか。ご両親を殺したマフィアはまだ日本のどこかにいる。そして君も狙われる可能性が高いと判断した。犯人が逮捕されるまでの間、一時的に島へ帰らないか?後のことは日本のお巡りさんに任せれば大丈夫だから」
ジュゼッペはまだ頭の中が混乱していて自分はどうすればいいのかわからなかった。
ここはファツィオの言葉に従うのがよいかも知れない。
島には会いたい人もいるし、しばらく故郷へ帰るのも悪くないと思った。
「お願いします、刑事さん」
「刑事はよしてくれよ、ペッピーノ。ファツィオでいいよ」
ファツィオは思い切り眉尻を下げて苦笑いを浮かべた。
「じゃすぐに手続きをするから、君は家へ帰って支度をしておいてくれ」
そう言ってファツィオはちょっと変わったハンチング帽を被った。
ジュゼッペはもう一度安置室に眠っている『両親』をちらりと見ると「すぐに戻ってくるから」と心の中でつぶやいて病院を後にした。
ファツィオの対応は早かった。
次の日の朝、ジュゼッペが身の回りのものを少しだけボストンバッグに詰め込んでいるとファツィオが覆面パトカーに乗って迎えに来た。
ジュゼッペが支度をしているのを玄関の上り口に座って見ながらファツィオは独り言のようにつぶやいた。
「それにしても港町というのは考え物だな。自分のような一目で外国人とわかる容姿をした者が昼間からふらふらしていても誰も不審に思わないし、気に留めない。話しかけるとみんなフレンドリーに答えてくれる」
ファツィオはタバコに火をつけると、マッチの燃えかすを玄関の土間に投げ捨て紫色の煙を吐きだした。そしてクスッと笑いながら話を続けた。
「そのくせ外国人はみんな同じように見えるらしい。聴きこみ先で人相を尋ねても『日本人男性と外国人妻に男の子の三人家族がどこに住んでいるか尋ね回っていた男』とこの私との区別もつかないようだった」
10年間、外国からやって来て何とか暮らせたのはここが港町だったからに違いない。だが、今回はそれが裏目に出てしまった。
ジュゼッペは何ともやりきれない気持ちだった。
ファツィオがフェリーのデッキに現れるとジュゼッペに近づいて来た。
「もうすぐ着くよ。電車に戻ろう」
ジュゼッペは本土から乗ってきた電車の同じ席に座った。このフェリーには電車がそのまま積み込まれて海峡を渡るのだ。
その電車がフェリーから吐き出されるとBC島の線路に降りて何事もなかったようにまた走り出した。
ジュゼッペはついに生まれた島に帰って来たのだった。
(つづく)
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渋谷の街にギャラクターが現れた
そうはさせるか
ちょっと別の悪(あく)が出たみたいで
ドロンボーが代官山に出たんだよ
すぐに戻るから待ってて
いやよ
誰が一番悪?(だと思っている?)
カッツェに決まっているだろ
じゃ、行ってきていい
よかったね、カッツェ(←ジュン)
ドロンジョ、お手並み拝見
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